2013年10月4日金曜日

石鎚酒造から学ぶ、終わりのない挑戦!


皆様こんにちは、副理事長のノリノリです。

今回は先週訪問させていただいた石鎚酒造さんの感想です。

私が石鎚酒造さんと出会って、この秋で10年が過ぎようとしています。今でも初めて石鎚を口にしたときの衝撃を忘れることはありません。当時私がもっていた地酒の概念をガラリと変え、そして愛媛の地酒に対する概念すべてを変えていくきっかけとなりました・・・

あれから10年、石鎚はさらなる高みを目指し終わりのない挑戦を続けて、毎年私を驚かせてくれます。酒造りへのこだわりは、いつも私の想像を超えたところにあります。前年度の酒造りで気付いた微細な点を、必ずオフシーズンに解決するための工夫を、投資を行っています。例えは、蒸米の放冷にシラスの天日干しに使用する台を使用し、そこにメッシュタイプの無菌布をしいて、ヘラで蒸米を均したり・・なぜシラスの天日台なのか、なぜメッシュなのか、なぜ無菌布を大量に用意できるのか、なぜヘラを使うのか、たった蒸米を冷ますだけでもとことんこだわっています。そして職人としての技、蒸米を均一に均すことに向き合い、今日の蒸米の出来をみて、わずかな変化を数値で把握し、さらに目で見て、触って感じて、次の工程に微調整し最善の道を探っています。他にも磁気で米ぬかを落とす磁気ジェット、均一に水切りするためのバキューム式の水切り機の独自開発、愛媛初となる分光光度計の導入による酒米の分析・・そして今年は1,000万かけて最新式の麹室を新設しており(感動ものです!)、書きはじめるとキリがありません。

私は22歳のときに、酒蔵で3ヶ月ほど修行したのですが、手造りによる酒造りはとても地味で分刻みの作業に追われ、くたくたになるほど重労働で、それにどこまで妥協しないで耐えられるかというのを経験しているだけに、石鎚のキメの細かい工夫は想像を超えます。だから酒乃さわだは理念で、「お酒は人が造り、人には物語がある。造り手の情熱と信念と忍耐、それを感じ、それを伝える。」としています。石鎚の越智さんは言われます。大量生産の酒蔵が、我々と同じものを造ることは絶対にできないと・・・

今回8名で石鎚酒造さんを訪問させていただいたのですが、だれもが石鎚の凄さに感動していただいたと確信しています。そして昔ながらの手造りで突き詰めるところと、手作業以上に極められるところへはピンポイントで機器を導入するという合理性、ロジックに圧倒されたと思います。そういった仕事を酒乃さわだもおおずスポーツクラブもできるよう、挑戦し続けたいと思います。


(石鎚より 蔵の一般見学は受け付けておりませんので、あらかじめご了承くださいませ)
 

0 件のコメント:

コメントを投稿