2013年7月1日月曜日

JFA日本サッカー協会HPにて取り上げてもらいました!!

 サッカーファミリーの皆さん、こんにちは!
 ここ最近はコンフェデレーションズカップで盛り上がっている方も多いのではないでしょうか。残念ながらSAMURAI BLUE(日本代表)はグループステージで敗退してしまいましたが、各大陸の王者が集まる同大会は、そのすべての試合が目の離せないものばかりです。
 さて、今回はそんな華やかな国際試合の舞台から目を移し、全国各地で行われている「巡回指導」という活動にスポットを当ててみたいと思います。
 巡回指導は、JFAが取り組んでいる「キッズプログラム」の一つ。各都道府県のサッカー協会が中心となって行っているもので、各地の幼稚園や保育園、小学校等にインストラクターを派遣し、一人でも多くの子どもたちに体を動かすことの喜びやスポーツの楽しさを感じてもらおうという活動です。
 全国各地で展開され、昨年度は回数にして1,634回、延べ420,000人の子どもたちがこの活動に参加してくれました。
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 今回ご紹介する「おおずスポーツクラブ」もこのような巡回指導に携わっている団体の一つ。愛媛県サッカー協会の依頼のもと、愛媛県大洲市において積極的に活動を展開しています。
 おおずスポーツクラブは、前身の「大洲スポーツクラブ」を経て、2006年に総合型地域スポーツクラブとして設立されました。昨年度の巡回指導は、大洲市内の14ヶ所の幼稚園・保育園で、354人を対象に延べ183回の活動を実施。今年度はさらに拡大し、市内20ヶ所、400人を対象に、300回行うことを目標にしています。副理事長の澤田典康さんは、「大洲市内に26ある幼稚園、保育園をできるだけ早い段階ですべて回れるようにしたい」と意欲的です。
 加えて、おおずスポーツクラブでは、昨年度から地域の大学と連携し、巡回指導の効果検証にも取り組んでいます。
 年間を通じて定期的に活動を実施した園のいくつかをピックアップし、手でボールをつく回数やスキップの動作、バランス感覚などを測定。最初の巡回指導からどのくらいの変化があったか調べるもので、今回行った調査では測定したすべての項目で、能力の向上がみられたそうです。サンプル数の増加や継続的な調査の必要性などといった課題はありますが、巡回指導が子どもの成長に効果があることを示す一つの事例として挙げることができるのではないかと思います。
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 「スキャモンの発育発達曲線」をご存じでしょうか?
 生まれてから成熟期までの成長を一般系(身長・体重や肝臓、腎臓などの胸腹部臓器の発育)、神経系、リンパ系、生殖系の4つに分類し、それぞれ発達する時期が異なるということを表した曲線なのですが、人間の神経系は出生後から急速に発達し、5歳くらいまでに80%、12歳までにほぼ100%が形成されると言われています。運動によって神経系に刺激を与えることは、この年代の子どもたちにとって必要不可欠なこと。おおずスポーツクラブの調査結果からもそれが読み取れるのではないでしょうか。
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 また、おおずスポーツクラブが実施したアンケート調査では、「子どもが外で遊ぶようになった」、「ちゃんと挨拶ができるようになった」という報告のほか、「自分の感情を上手く表現できなかった子どもが、キッズプログラムを通じて変わっていく様子を見て、先生と保護者で涙しました」というエピソードも。
 このような心理的な変化というのは数字にはなかなか表れにくいものですが、改めて巡回指導の意義を考えるきっかけとなり、さらには、子どもの体力の向上にとどまらない、心の成長も含めた様々な価値がこの活動にあるということを再認識させてくれます。
 おおずスポーツクラブの今後の目標は、この巡回指導を地域が支えていく環境をつくりだすこと。そのためには地域住民や行政、企業の理解と協力が欠かせません。「スポーツがもつ真の力で幸せな町へ」というクラブの理念のもと、新たな公教育環境の創出、そして、それを地域で支える仕組みを大洲市で確立し、愛媛県全域に広げていきたい――。クラブは今日も子どもたちの「楽しい!」のキモチを生み出すため、また、「来週もまた来てね!」の声を聞くために、大洲市内を走り回ります!
【おおずスポーツクラブ】
http://oozusc.com/ni

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